ここまでのまとめ! そして、これからの展望!!  「帰農ネットワーク」

お知らせ

 ここまでちょうど40記事書いたので、今回の記事は、私が「半農半X」と「帰農ネットワーク」に行き着いた経緯と、これからのビジョンをまとめてみました。

 

この山間の地、岐阜県郡上市に来て農業を始めて5年が経ちました。

中学生時代に南米移民を決意し、

琉球大学農学部に入り農業の勉強をしながら、県の窓口でアルゼンチンへの移民の相談をしていた時に、

ある先生に「この国の食糧問題は、過疎地を再生すれば解決できるのだ」と聞き、

大学を一年休学して全国の過疎地を巡って見聞し、有機農業の農家を渡り歩きました。
(私の南米行きは、主に食糧問題などから、この国に未来は無いと思っていたからでした)

そして、わかったことは、

問題は、食糧の不足や人口のアンバランスなどではない、ということでした。

大学に戻り、経済学をかじり、問題の根底に「経済構造」があるということ、

この「経済構造」の上に成り立っている、産業も教育も行政も、全ての今の社会システムは、

人を「非人間化」して支配し、多くの不幸を生み出す・・・戦争、貧困、公害、差別・・・

 

では、どうしたら良いか?

どう生きたら、良いのか?

これまでこのブログではそのようなテーマで記事を書いてきました。

さぁ、これからの「農業」の話をしよう!・・・上記のような経緯と、これからの「展望」について

「帰農」ネットワーク ・・・帰農する人の現状と、上の「展望」としての“つながり合い”について

あなたは農業に興味がありますか? ・・・この国の食糧問題や農家の現状と、経済に支配されない農業とは

自然農法の広がりと「形の場」について ・・・なぜ、今、不可能と思われていた自然農法が広がっているのか

過疎地はいま? ポイント・オブ・ノーリターン・・・ この国の過疎地の現状は

「自由からの逃走」と「新しいつながり」 ・・・E・フロムの著書をもとに、人が非人間化する過程とその克服について

武器商人ブラックゴーストと自然農法 ・・・現在の経済構造の行き着くところは「戦争」! その対極にある農業への期待

環境・人口・食糧 「成長の限界」から50年 折り返し地点のいま ・・・約50年前に鳴らされた警鐘を、いま振り返って

そして、このブログと並行して書いているアメブロの「農に帰す」与久呂農園のブログでも、

この社会の中で農業をしていくということについて、私が思い、感じていることを書いています。

このブログを始めたのは・・・

このブログ「半農半農半X 理想の生き方を求めて」を開設したのは、

私の社会の現状の捉え方をお伝えしながら、「ネットワークの形成」が目的です。

 

この厳しい状況やその理由を共有した上で、それを乗り越えていくための、

生産、加工、販売、学習などの様々な場面で、支え合い、補い合う、

お互いが必要なノウハウや道具(農機や様々なツール)や“人力”や“人脈”を共有するための「つながり合い」をつくることが、必要だと考えているのです。

その第一段階として、情報発信をするためにブログを始めました。

そして(農家としての)経済の安定はどうしたら良いのか?

この社会の中で経済活動を行なうこと、農業を行なうことに対する感じ方や考え方は上記の記事で書きましたが、とても大きな壁が立ちはだかっているのを感じています。

それらの記事で書いたような、自己矛盾がない経済活動や農業のあり方をずっと模索しています。

幼い子どもと出産を控えた妻がいる農家が、子育てと家庭を最優先にした農業を続けるための方法です。

本業の農業を補う「X」・・・それは、どんなものだろうか?

 

私が南米移民から、視線を過疎地に向けるきっかけとなったのは、

当時、鳥取大学の教授だった津野幸人(ゆきんど)先生が、琉大に来て講義をして下さったことがきっかけでした。

自給率などのデータを示しながら、「過疎地の再生が日本の食糧問題を解決する」とおっしゃたのでした。

その私の人生の転換点となった津野先生の著書「農学の思想」(昭和50年農文協出版)がいま手元にあります。

その242ページです、
「戦前、西日本では一町歩の自作農なら楽に生活できたのに、現在では三町歩でも生活は苦しい。将来、生活を維持できる限界線がせり上がり、五町、10町となるにちがいない。」とあります。

うちの経営面積は、一町歩(1ヘクタール)弱くらいです。
分散した田畑と無農薬の自然栽培では、面積的にはこれがいっぱいいっぱいだと思います。
昭和50年の出版なので今年2019年から44年前の時点の状況と予見となりますが、
その通りの現在の農家の姿ではないでしょうか。

また、243ページに
「収益の高い農業、規模の大きい農業が発展した農業とは認められない。本当の意味の農業の発展とは、農業をやりたい人が、安心して農業ができ、それが社会の発展と調和することを言うのである。」と書いています。

そして、その農業発展の目標からすれば、現在の大規模単作経営ではなく、小規模多角経営である「小農」が増えることが必要で、
その「小農」が成り立たないのは農家の暮らしが商品経済に巻き込まれて生活費が増大してしまったことが原因なのだとしています。
かつてはあらゆるものを自給していた・・・食料はもちろん肥料や農薬や農具や家さえも。
ところが、今は、味噌も醤油も野菜や米さえも購入しなくてはならない状況となっている・・・

現状の問題点はその通りだと思います。
では、今のこの社会では、「小農」を志す人はどうすれば良いのか。

津野先生が、「みんなが兼業農家をやればいいのだ」とおっしゃっていたのがずっと頭に残っていました。
農業とプラス何かの仕事をそれぞれが担うことが良いのではないかと

そのようなたくさんの小さな農家が、それぞれ自給プラス数軒分(作れない人の分)の食糧生産、そしてプラスアルファの仕事「X」をする形・・・

まさに「半農半X」なのです。
(因みにこの言葉は、2003年に出版された塩見直紀さんの著書「半農半Xという生き方」が“語源”です。当時この本を手にしてとても感慨深かった記憶もあり、ブログタイトルに使わせて頂いています。
その塩見さんの言葉・・・「半農半X」とは、持続可能な農ある小さなくらしをベースに、天から与えられた才能を、独占するんじゃなくてシェアして、みんなに活かすことです。・・・とっても共感します。)

あらためて、半農半Xの「X」は・・・?

その「X」について、

子どもが産まれた二年前に、すこし真剣に考えるようになりました。

それまでは、身を粉にして頑張れば農業だけで何とかなると思っていましたが、第一子誕生で状況がちょっと変わりました。

そして、第二子が来春に誕生予定。

完全に考え方が変わりました。

というか、自分の役割は違うのだな、と思ったのです。

この地に来て、結婚して夫婦とも今の姓を名乗るようになりました。

一度、途絶えた母の実家を再興して引き継いだのです。

だから、長男の誕生は何よりもめでたく、うれしいことでした。

そして、この子が一人っ子では・・・と願ってもない第二子の懐妊。

とても恵まれています。

ありがとうございます、と天に感謝でいっぱいです。

あとは、親として、父として、責任をしっかり果たしていくのみです。

この子達が成人する20年後、私は、80歳となります。

その私が、この先20年間を見据えた時、どのような農家のカタチが良いのか?

「半農半X」の理想的で幸せなカタチ・・・

社会全体が、小農を志す人達が、幸せになる理想的なカタチ・・・

シーズン終盤はこんな個性派も登場します

子どもと家庭を優先にしながら、農家として成り立つカタチづくり、

津野先生のお言葉をお借りするなら

「農業をやりたい人が、安心して農業ができ、それが社会の発展と調和する」カタチづくりが、

私にとって必要で、そして(おそらく)多くの人にとって必要なのではないか?

その実現が、

これまでの私の経験を活かす意味でも、

私の役目だと思うようになったのです。

それを「帰農ネットワーク」と名付けて前述の記事を書きました。

インターネットと 地域のコミュニティと

上にもリンクを貼りましたいくつかの記事で、インターネットの重要性について書いています。

広範囲で瞬時な情報の共有、と言うことだけでなく、

地球規模の感覚や意識の一体化までが、いまインターネットで形成されようとしているのではないかと感じています。

とても多くの人のつながり合いが、この星を一個の生命体へと進化させているのではないか?
と感じています。

一つの生命体“ガイア”と、その神経網としてのインターネットというイメージです。
(いずれ、物理的なインターネットは介さずに一体化できると思っていますが)

だからこそ、これまで無理だと言われていた自然農法が広がっているのではないか、ということも書きました。

だからこそ、上記したような「帰農ネットワーク」が作れるのではないかと、思っているのです。

「農」と「X」における、生産、加工、販売、学習、支援、等々の情報の、ネットによる瞬時の拡散と共有がとても大きな前提になると。

 

いま、たくさんのアイデアやイメージがあります。

例えば「ECショップ」(ネットショップ)で自分の生産物や創作したものを紹介販売する。
(うさとブランドの製品のようにゆったりとした環境で自分の創作活動ができたらいいなと思っています)

あるいは、お互いの商品や他の有益な物品や情報を紹介し合う。
(農産物や自分の製品を確実に発信し販売でき、なおかつお互いの持つ有益なものを共有し拡散する)

そして、それらを着実に管理し、発展させるためのコミュニティづくりを。
(そのようなコミュニティづくりが各地で進められています)

そのコミュニティで、「農」と「X」のカタチづくりを進めていければと思っています。

 

まず、この地から!!

 

これから、その具体的な発信と呼びかけができればと思っています。

長文にお付き合いくださり、ありがとうございました。  合掌

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