環境・人口・食糧 「成長の限界」から50年 折り返し地点のいま

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世界に向けて警鐘を鳴らした「成長の限界」から50年が経つ

「成長の限界」

1972年にローマクラブが出した本のタイトルが「成長の限界」。
この本のサブタイトルは「人類の危機レポート」となっており、その中心にあるのが人口の増加と消費経済の拡大なので、
その両者が当時より一層激化している現在は危機はより大きくなっていると考えられますが、
「100年以内に人類の成長は限界に達する」とするこのレポートの折り返し地点となる「いま」を、あなたはどう捉えていますか?

内容は、下記のように、このままでは人口問題、食糧問題、エネルギー問題、環境問題などで大変な状況になると訴えたものでした。

今後、技術革新が全くないと仮定すると、現在のまま人口増加や環境破壊が続けば、資源の枯渇や環境の悪化によって100年以内に人類の成長は限界に達すると警鐘を鳴らしており、破局を回避するためには地球が無限であるということを前提とした従来の経済のあり方を見直し、世界的な均衡を目指す必要があると論じている。

この本の出版当時、我が国は、二年前の1970年に「万博」が大阪で開かれ、高度経済成長(1954~1973)の中ではありましたが、多くの人の心の中に「このままずっと続くはずがない」という思いが広がっていた頃でした。

公害が大きな社会問題となっており、海洋、河川、大気の汚染は市民の目にも明らかであったし、水俣病(1956年頃より)、第二水俣病(1964年頃より)、四日市ぜん息(1960年頃より)、イタイイタイ病(1910年代より)などの公害病がニュースに繰り返し取り上げられてきた。

そんな時代背景もあってか、子供向け映画でもこんなものが作られました。

映画「ゴジラ対ヘドラ」(1971年公開)

またその頃は、「ノストラダムスの大予言」(五島勉著 1973年)や「日本沈没」(小松左京著 1973年)と言った本がブームとなっていて、世相に影を落とし始め、
そして、オイルショック(第一次、1973年)の到来で高度経済成長が終わりを告げたのでした。

約50年前に、こんなことがあったのでした。

あれから約半世紀、どうなったか?

それから、実際にどうなったでしょうか?
そしてこれから、社会は、地球はどうなっていくのでしょうか?

先ず、この50年間を振り返ってみます。(個人的な見解も多いです)

・人口問題、食糧問題・・・人口爆発、食糧不足、砂漠の拡大などが予測されていたが、その通りに推移しているようだ。2018年に飢餓状態にあった人は世界で8億2100万を超え、3年連続で増加。世界人口は約77億人、その一割以上が飢餓状態となる。

・エネルギー問題・・・当時は石油の枯渇が予測されていた。あれから50年経っても、相変わらずこれほど石油が掘られていることに驚いている。一方、原子力発電の問題と代替エネルギー(太陽光、風力発電など)の現状はまだまだ不透明。特筆すべきはやはり“Fukuichi”の事故。

・環境問題・・・上記したように、当時は海も川も空気もひどかった。それがずいぶんと改善された。下水が流れ込んで腐敗臭を出していた近所の川は、魚が泳ぎ水鳥が遊ぶ川として蘇り、光化学スモッグで空が黒く見えたことも今では嘘のようだ。しかし、新たにpm2.5のような国境を越えた大気汚染問題が生じている。そして、わが国では状況が改善されて見えにくくなっているが、世界的には人口が急増している地域の環境問題は当時の日本以上といえる。

・難民問題・・・地域的な紛争や戦争により、当時も難民問題はあった。が、しかし今日のこれほどの状況は全く予想していなかった。数十年前に地球規模の気象の悪化で“環境難民”が増加するというドキュメンタリー番組を見た覚えがあるが、全然ピンと来なかった。また、国境を越えた出稼ぎは当時からあったが、町にあふれる“経済難民”なども想像されなかった。

・病気の増加・・・温暖化や環境の悪化で疫病が増える、などの予測がされていた。その通りとなっている部分もあるようだが、それ以上に医療や薬そのものが新たな病気をつくり、病人を増加させていると感じているのは私だけだろうか?

ローマクラブの「成長の限界」から約半世紀を自分なりに振り返ってみました。

ちなみに、「危機」はずっと叫ばれていました。歴史的にもいろんな場面で「世紀末」「末世」が語られ、ノストラダムス大予言による“人類滅亡”も大きな社会現象でした。
最近ではマヤ暦「2012年人類滅亡説」もあり、映画もありました。
さて、そうやって叫ばれながら煽られながらも、現在もこうしてまぁまぁなんとか暮らしている・・・だから、今後も大丈夫だろう。 と考えますか?

先進国は我が国を筆頭として、今後急速に人口減少が進むと考えられていますが、世界全体としてはまだまだ増加が続く傾向が続きます。
(人口減少、少子高齢化の問題もいずれ取り上げたいと思います。とても深刻です)

世界の人口推移

“有限”であるこの地球の上に、このまま人が増え続けると・・・このあと、どうなっていくのでしょうか?
単純に人口の増加が及ぼす影響というよりも、それを背景とした国家間の紛争や経済的な構造の変化が大きな問題となってくるでしょう。
そして、結果的に世界的な枠組みが変化せざるを得ない状況が、まさにここ数年の間に起こっているといえます。

例えば、これまで様々な場面で世界を牽引してきたアメリカの国力が低下して、そのリーダーとしての地位を失いかけているということ・・・基軸通貨としてのドルを守らねば、軍事力トップを守らねば国家が維持できない、という切羽詰まった状況だから、いまやっていることはかなりハチャメチャです(米中の貿易摩擦の背景はそのアメリカの都合が大きいです)。では、さらにどうするのか?

などなどはまた改めて考えていくとして、ここで述べたいことはそんな混とんとした厳しい状況が想定される中で、それぞれの個人はどのように生きて行くと良いのかということです。

別の記事でヘミシンクについて書きました。
その中でご紹介した本では、未来のあるいは別次元の地球を訪れている人たちがいます。
人が少なく、緑が豊かで・・・と書いていましたが、時代や場所は伏せてありました。
(ヘミシンクをうまく使いこなせば、ご自身で見に行くことも可能です)

ある臨死体験経験者で未来の地球を見てきたという人(そのため環境活動家となった著名な方です)と話をしたときに、レイブラッドベリの「火星年代記」というSF小説(の映画)に話題が及びました。


その小説のラストでは、地球からわずかな人間が火星に移住し、そして地球は核戦争で滅びるという展開でした。
火星人は、どうなっているのかというと、その頃はすでに肉体を卒業して霊的な存在となっていると描かれていました。
その本と作者のことを、件の臨死体験者は「あれは空想なんかじゃなく、実際に見て体験しているのではないか」と話していました。
そして、地球もいずれそうなる、とも。

繰り返しますが、そんな中で私たちはどう生きるのが良いでしょうか?

その答えを私が指し示すことはできませんが、考えたり取り組んだりするためのヒントや材料はこれからもご提供できればと思います。

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